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芥川賞受賞作品を読む

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蹴りたい背中

著者 綿矢りさ




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蛇にピアス

著者 金原ひとみ




さっき、4、5ヶ月ぶりぐらいに雨が降った。
激しいスコール。雷が鳴り出したと思ったら、茶色の滝のような雨がドブワァァァーと。
一度こうなると水はけが悪いので、道が川になってしまう。
久しぶりの雨の匂い。
ロンドンに居た頃は雨にうんざりさせられたけれど、今はたまになのでうれしい。

「文芸春秋」三月特別号を入手。芥川賞発表、受賞二作前文掲載の号。
遅ればせながら「蹴りたい背中」(綿矢りさ)「蛇にピアス」(金原ひとみ)を読んだ。

で、感想。
どちらも「こういうのが芥川賞なのか・・・」と言うのが素直なところで・・・。

「蹴りたい背中」はうまいなーと思ったりもしたけれど。
忘れていた自分の高校生の頃の気持ちを、一瞬あまりに鮮明に思い出して息苦しくなったり。
文章や構成が19歳(だっけ?)という年齢感じさせなかったのは確かかな。
と、言うか、その年齢だからリアリスティックにかけるのか。
文章力があるからなんだろうけれど。

「蛇にピアス」は村上龍とか山田詠美的だなぁ、と言うのが素直な印象だった。
お2人とも私は大好きな作家。
受賞インタビューを読んだらやっぱり金原さんも好きな作家にあげていた。
「衝撃」みたいなのは私はあまり感じなかったけれど。
でもあぁいう、特殊な世界を文章に出来るっていうのは才能なんだろうな。

作家って不思議。
音楽家が弾かずにいられないように、書かずにはいられない人達。
私は活字中毒だけれど、悲しいかな、自分で書く事は出来ない。
文章が書けたら・・・とは常々思うけれど、書けない私はひたすら読むばかりなのだ。
by saho1971 | 2004-09-09 07:04 | Movies & Books
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