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猫バス

今日はお友達のKさんと恒例のランチ。
昨日の午後は別のお友達と「Juliani Cafe」でアフタヌーンティをして5時間居座ったし、まったく毎日有閑マダムの気分だ。気分だけは。

今日のランチは首都にある小さなお昼のみオープンのレストランへ。
オーナーの女性はイギリス人。スターターからデザートまでおいしいのだ。
私は2回目だけれど、Kさんは週1回は来ているらしい。
今日はフィッシュ・スープ(絶品)とメインはムール貝とベーコンのリゾット。Kさんはメインはこの国では良く冬に食べるLampukiというお魚をオーダー。デザートはチョコレートプディングを頂きました。

この国には電車がない。かつて短い間一線だけあったらしけれど、今はない。
移動手段は車。車がなければバス。
私はMy彼のオフィスも近く、便利なところに住んでいるので車は持っていない。
で、バスを使うわけですが・・・。

最近でこそ中国製のつまらない綺麗なバスが走り出したが、それもついこの1年のこと。
ほとんどは30年ぐらい昔のイギリスからのお下がりのバス。形は「隣のトトロ」の“猫バス”なのだ!色は黄色。
ガガガガガッ・・・・とすごい音を立てて走るし、めちゃめちゃ揺れる。
30分乗っているとお尻が痛くなるバスもある。だってこんなバスなのに飛ばすんだもの。
(この国では新しい携帯電話を持っているのと、車を早く運転できるのがカッコイイ事らしい。狭い島なのに、超迷惑!!)

長距離バスのお古もあって、こちらは通路が狭いので乗り降りが大変。
奥に入ってしまうと混んだ場合、自分が降りたいところで降りるのに一苦労。
夏場は語学学校の生徒、観光客でどのバスも満員。乗れないこともしょっちゅう。
降りる為のチャイム(?)の鳴らし方もバスによって違うので、最初はどうやって降りたらいいのかわからない事も。

運転席の周りはドライバーの好みの飾りつけがされている事が多い。
敬虔なカトリックの国だからマリア様やキリストの絵やロザリオ、もう一つの宗教であるサポートするイギリスやイタリアのフットボールチームの旗、選手の写真、選手の名前のステッカー、わけわからん漢字のステッカー、子供や家族の写真・・・etcとちょっとしたShrineのよう。

バスはすべて首都のターミナルから放射状に出ている。
けれど街間の接続は悪いので、何処へ行くのも一度首都に行って乗り換える事になる。
車だったら島中どこも20分で行けるのに、バスだと1時間以上かかってしまう事も。

でも安いのだ。大体何処へ行くのも15セント。(約45円)
長距離になると45セント(約135円)なんて言うのもあるけれど、それにしても安い。
田舎の方では30分に1本など待つ場合もあるが、うちの周りはしょっちゅうある。
それに夜も遅くまでやっていて、便利。
たまに東洋人差別で止まらない運転手もいるし(怒!!)、おつりを誤魔化す奴もいるけれど。
誤魔化すって言っても5円とかなんですよね・・・せこすぎる。

でもこの国も今年の6月にEUに入ったし、こういうバスも「EU安全基準」(なんてあるのかな?)をはずれているだろうから、そのうちなくなるんだろうなぁ.

猫バス_b0010048_0432794.jpg

by saho1971 | 2004-08-24 00:52 | Mediterranean
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